トレーラーハウスの基礎知識

Published On: Nov 13, 2024 , Categories: Tips

昨今、メディアでも取り上げられることの多いトレーラーハウスですが、皆様はトレーラーハウスについてどのくらいご存じでしょうか?

弊社はこれまで、様々なお客様との共創による商品づくりから、多様な経験を積み重ねてきました。この記事では、私たちエリアノが大きな可能性を感じているトレーラーハウスについて、これまでの経験から得た基礎知識を紹介します。

トレーラーハウスとは

トレーラーハウスとは、車で移動・移設できる小さな家(ハコ)のことを指します。大きく3点の特徴を紹介します。

1. 建築物ではなく「車両」

シャーシと呼ばれる車台の上に、ハコ(空間/ハウス)を乗せています。
概して、シャーシが車両、ハウスは荷物扱いとなります。トレーラーシャーシの上に、ハウスが載っているので、合わせて「トレーラーハウス」と呼称されています。

日本においては、建築基準法における「建築物」には該当せず、ナンバーが付いているトレーラーハウスは明確に「車両」として扱われます。(行政によって見解が相違しているケースもあります。)
キャンピングカーと異なり、自走するのではなく大型の牽引車両で牽引します。そしてトレーラーハウスは、「任意かつ随時移動させることができること」ということが設置の条件となります。これも車両である故の条件となります。一方で、建築物は建てられないが車両は駐車可能な場所に設置ができるのは大きな特徴です。
また車両ですので、通常の車と同様にナンバーがついています。車検もあります。そのため、トレーラーハウスの税金は「自動車税」ということになります。税金面でも、車両という定義とされています。

製造工程にも建築物との違いがあります。
建築物は、建設敷地で基礎工事から行い建てていく必要がありますが、トレーラーハウスは工場で構造から内外装、設備工事などを順番に製造した上で完成車となり、その後運搬します。運搬の過程で、運輸局でお客様のナンバーを取得し、その後、納車場所に向かい設置いたします。そのため、建築現地で職人を手配したり、天候不順による影響を受けたりすることは基本的にありません。
また、移動に耐えられるよう耐震性にも優れた設計がなされています。

2. 都市インフラへの接続が可能

スペースを活用するためにはインフラへの接続が必要です。具体的には、電気・水道・ガスを使用することができます。

電気と水道は、都市インフラに接続することができますが、ガスはプロパンガスのみという制約があります。都市ガスは使えません。多少の制約はありますが、電気・水道・ガスともに利用できますので、トレーラーハウス内は非常に快適に過ごすことができます。

弊社がこれまで経験してきたなかで、難しいケースが多いのは給排水工事です。
建物を建てにくい、あるいは建てられない場所では給排水工事を敷設するのにハードルがあるケースが多いので、計画の際にはぜひインフラの敷設の難易度について調べてみてください。

3. サステナブル

建築物の場合、建物が不要となれば壊すしかありませんが、トレーラーハウスの場合は移動が可能です。新たなオーナーの元で中古トレーラーとして活用していくことができるため、非常にサステナブルです。

なお、一般的にトレーラーハウスの耐用年数は10年以上と言われています。

日本でのトレーラーハウスの現状

日本では最近、トレーラーハウスへの注目度が高まっており、参入する大手企業も増えてきているように思います。用途としては、住宅のほか、キャンプ場や観光地での宿泊施設や、災害時の緊急対応施設、店舗やオフィスなどに活用されています。

その背景の一つには、日本の国土の問題があります。
国内の約8割の土地は、森林や市街化調整区域、その他特別地域のために、建築物を建てることができません。しかしながら、建物を建てられない場所に魅力的な場所は多く、関係人口を増やしたい自治体などが、トレーラーハウスの検討を始めています。


いかがでしたでしょうか。今回は、「トレーラーハウスの概況」について、概論的にまとめてみました。次回以降、より具体的な踏み込んだ内容も公開していきます。

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