知っておきたい!トレーラーハウスの構造と耐震性、そして雪国での注意点とは?専門家が解説

知っておきたい!トレーラーハウスの構造と耐震性、そして雪国での注意点とは?専門家が解説

はじめに

トレーラーハウスも建築と同様、適切な構造システムの選定が重要です。

トレーラーハウスの計画を進めるうえで、「構造は大丈夫?」「地震に強いの?」「雪が多い地域でも使える?」といった疑問を抱える方もいらっしゃることと思います。

この記事では、トレーラーハウスの構造の種類や耐震性、そして特に雪国で利用する際の注意点について、専門的な視点から詳しく解説します。

トレーラーハウスの主な構造タイプ

トレーラーハウスの構造は、その特性や用途、コストによっていくつかの種類があります。代表的なものと、エリアノが新たに取り組んでいる構造であるスチールハウス構造(CFS構造)について見ていきましょう。

木造(在来工法)

日本の伝統的な建築工法でもおなじみの木造(在来工法)は、トレーラーハウスにも用いられます。

メリット:

  • 加工が比較的容易で、デザインの自由度が高い

  • 木材が安価なためコストを抑えやすい傾向がある。

  • 特にサウナなど断熱性の確保が必要な用途に最適な構造形式。

気を付けるべきこと:

  • 重量が重いため、大型のトレーラーハウスでは基本的に採用ができない。

  • 柱間の長さに制約があり、大開口の窓サイズに制約を受けることがある。

軽量鉄骨造

軽量鉄骨造は、通常、厚さ2.3mmの50mm角などの型鋼を柱や梁に使用する構造です。

メリット:

  • 木造に比べて軽く、大型のトレーラーハウスに向いている

  • 柱の間隔を大きくすることができ、大開口の窓を設置することに向いている。

気を付けるべきこと:

  • 木造に比べて若干コストが高くなる傾向がある

  • 断熱性が木造に劣るため、断熱対策が重要

CFS構造 (薄板軽量形鋼造、スチールハウス構造

エリアノでは、上記の構造に加え「CFS(Cold Formed Steel)構造」、別名「薄板軽量形鋼造(うすいたけいりょうけいこうぞう)」にも積極的に取り組んでいます。これは、厚さ1mm前後の亜鉛めっき鋼板をロールフォーミングという機械で様々な断面形状に成形し、それを構造材として使用するものです。

エリアノは、このCFS構造の可能性に着目し、2024年に阪和興業様のご支援のもと、トレーラーハウスデベロップメント様とともに業界で初めてCFS構造を活用したトレーラーハウスを開発いたしました。(詳細はこちら

メリット:

  • 軽量でありながら高い強度を持ち、錆にも強いため耐久性に優れている

  • 高剛性。経年変化によるクリープ変形が無く、床鳴り、クロスの割れ・隙間・はがれやドアの不具合・外装材の割れなどの発生を軽減する。

  • 柱の代わりに壁構造形式として、床・壁・天井の全体で支えるため高い耐震性を発揮。

  • 工場でのプレカット・プレファブ化により、現場での作業が軽減され、品質の安定と工期の短縮が期待できる

気を付けるべきこと:

  • 外気とスチール金属部が直截触れると、熱橋(熱が伝わりやすい素材内でのルート)が発生してしまうため、特に寒冷地では適切な断熱計画が必要

CFS構造は、軽量でありながら、トレーラーハウスという運搬時や設置時でも揺れが想定されるシーンに対し、耐久性、靭性、耐震性、生産性など、多くの優れた特徴を持ち、特筆すべき構造形式となります。

エリアノでは、これら全ての構造に取り組んでいる、業界でも希有の企業です

弊社のメンバーが、建築設計の実績も豊富だからこそ、取り組めていることでもあります。

トレーラーハウスと外力 - 地震力と積雪荷重

トレーラーハウスを安全に利用するためには、様々な「外力」を考慮した構造設計が求められます。特に重要なのが「地震力」と「積雪荷重」です。

地震力への備え

日本は地震大国であり、トレーラーハウスも例外なく地震時の安全性が求められます。

建築基準法では、建物が地震によって倒壊・崩壊しないように、また、人命を守るために必要な構造耐力に関する基準が定められています。
しかし、車両として扱われるトレーラーハウスは、多くの場合、建築物としての確認申請を必要とせず、法的な構造計算の義務付けや構造的な保証がないのが一般的です。そのため、設置する地域の地震リスクを考慮し、十分な耐震性を備えたトレーラーハウスを選ぶことが非常に重要になります。

雪国での積雪荷重への備え

特に雪が多い地域では、屋根に積もる雪の重さ(積雪荷重)がトレーラーハウスに大きな負荷を与えます。この積雪荷重を適切に見込まないと、屋根が重さに耐えきれずに変形したり、最悪の場合には潰れたりしてしまう危険性があります。

一般的なトレーラーハウスでは、この積雪荷重に対する構造の配慮が行われていないケースも見受けられます。そのため、多雪地域でトレーラーハウスを利用する際には、屋根の構造補強が不可欠となる場合があります。

多雪地域での検討/エリアノのトレーラーハウス

エリアノはこれまで、かたしな高原スキー場をはじめ、多雪地域におけるトレーラーハウスの設置にも経験と実績があります。

私たちは、一般的なトレーラーハウスが抱える構造的な課題、特に積雪荷重に対する脆弱性を深く理解しています。そのため、エリアノが提供するトレーラーハウス(特に多雪地域向け)は、

  • 積雪荷重を考慮した構造検討: 主に屋根の梁の構造補強を実施します。必要に応じて、有償による構造検証の実施も可能です。

  • CFS構造などの先進技術の活用: 高強度なCFS構造などを採用することで、軽量でありながら豪雪にも耐えうるトレーラーハウスの実現を目指しています。

  • 屋根の角度:屋根の角度を3/10以上の勾配にすることは、屋根への積雪を落としやすくるために有効な工夫でもあります。トレーラーハウスは高さ制限があるため、屋根勾配によっては、室内で十分な天井高を確保できない場合もありますので、注意が必要です。

まとめ

トレーラーハウスを選ぶ際には、デザインや価格だけでなく、その構造、耐震性、断熱性、そして設置地域の気候条件(特に積雪)を十分に考慮することが大切です。

エリアノは、木造、軽量鉄骨造はもちろん、先進的なCFS構造にも取り組み、お客様に最適なトレーラーハウスを提供しています。特に、構造計算や保証が一般的でないトレーラーハウスにおいて、建築設計も含めた豊富な経験と専門知識は、お客様にとって大きな安心材料となるはずです。

トレーラーハウスに関するご質問やご相談は、ぜひエリアノにお任せください。専門のスタッフが、お客様の夢を形にするお手伝いをさせていただきます。

お問い合わせ先:info@areano.jp

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