トレーラーハウスを沿岸部に設置する際の3つの注意点

トレーラーハウスを沿岸部に設置する際の3つの注意点

はじめに

海辺のロケーションは、多くの人が憧れる理想的な場所です。絶景地であることも多いです。しかし、トレーラーハウスを沿岸部に設置する際には、美しい景色の裏に潜む特有の課題と向き合う必要があります。

今回は、沿岸部でのトレーラーハウス設置にあたり特に注意すべき3つのポイントを解説します。

ポイント1.  塩害との闘い:錆びと腐食を防ぐための対策

沿岸部で最も深刻な問題の一つが「塩害」です。

海風に含まれる塩分は、金属部分の錆びや腐食を急速に進行させます。特に、トレーラーハウスの最も重要な構造部分である「シャーシ(車台)」は、常に地面に近く、塩分の影響を受けやすいため、念入りな対策が不可欠です。また、エアコンの室外機も、塩害の影響を受けやすい機器のため対策が必要です。

(1)シャーシの防錆対策

  • 亜鉛メッキ処理:
    トレーラーハウスのシャーシに特別な錆対策がされていることはほとんどありません。エリアノでも通常は「シャーシブラック」という自動車で使われている塗料を使用しています。より強い塩害対策を実施する場合は、亜鉛メッキあるいはそれに近い特性を持つ塗料を使うことを推奨します。これにより、亜鉛が鉄よりも先に酸化することで錆びの進行を遅らせる「犠牲防食」の効果が期待できます。

    シャーシだけではなく、ジャッキも同様の対策がされたものをご提供することもエリアノでは可能です。

  • 防錆塗料の再塗装:
    定期的なメンテナンスとして、防錆塗料を上塗りすることをお勧めします。特に、シャーシの裏側や溶接部分、ボルトなど、塩分が付着しやすい箇所は入念に塗装することで、効果的な防錆が可能です。

  • 高圧洗浄:
    潮風が強い日には、こまめに高圧洗浄機で車体下部やシャーシを洗浄し、付着した塩分を洗い流すことが重要です。ただし、洗浄後は水分が残らないようにしっかりと乾燥させましょう。

(2)エアコンの塩害対策

エアコンの室外機も、塩害の大きな被害を受けやすい機器です。内部の熱交換器やファンに塩分が付着すると、腐食が進み、機器の故障につながることがあります。

  • 耐塩害仕様の製品を選ぶ:
    沿岸部での使用を想定した、室外機の熱交換器に特殊な防錆加工を施した「耐塩害仕様」や「重塩害仕様」のエアコンを選ぶことを強く推奨します。なお、エアコンの室外機を耐塩害仕様などにする場合は、受注生産となることが多いため、納期にも注意が必要です。

  • 設置場所の工夫:
    潮風が直接当たらないよう、建物の陰や風向きを考慮して設置場所を選定するだけでも効果があります。また、市販の室外機カバーや囲いを設置して、風や塩分の直撃を避けることも有効です。

ポイント2.  強風による転倒リスクとその防止策

沿岸部は、内陸部に比べて風が強く突風が吹くことも多いため、トレーラーハウスの転倒リスクを軽視してはなりません。トレーラーハウスはタイヤ付きの車両であるため、風の力を受けやすく、しっかりと固定されていなければ思わぬ事故につながる可能性があります。

  • ハリケーンストラップによる固定:
    トレーラーハウスを設置する際には、地面に仮設杭を打ち込み、シャーシとチェーンを活用して固定することが最も一般的で確実な方法です。基礎コンクリートを打設して、そこにアンカーを埋設すれば、さらに高い転倒防止効果が得られます。ハリケーンストラップを活用する際は、地盤の強度も重要です。地盤は、砂利敷のうえしっかりと転圧を施された状態が理想です。

  • アウトリガーの活用:
    追加の強風対策として、アウトリガーを使用することも有効です。トレーラーハウス各社でも、対応しているところとそうでないところがあります。なお、弊社は対応しています。

  • スカートやフェンスの設置:
    トレーラーハウスと地面の間にできる隙間から風が吹き込み、浮き上がるのを防ぐために、隙間を覆う「スカート」や「囲い」を設置することも有効です。これにより、風の力を受け流し、転倒リスクを軽減します。

ポイント3.  災害に備える:津波と高潮への意識

沿岸部では、地震に伴う津波や、台風などによる高潮の危険性も考慮しなければなりません。トレーラーハウスは車両であるため、必要に応じて移動できるというメリットがあります。

  • ハザードマップの確認:
    設置場所が津波や高潮の浸水想定区域に入っていないかを、事前に各自治体の「ハザードマップ」で必ず確認しましょう。

  • 避難計画の策定:
    万が一に備え、緊急時にはトレーラーハウスを牽引して内陸部の安全な場所に避難させる計画を立てておくことが重要です。

  • 高台への設置:
    可能な限り、高台や浸水リスクの低い場所に設置することを検討しましょう。

まとめ

美しい海を身近に感じられる沿岸部でのトレーラーハウスライフは、何物にも代えがたい魅力があります。しかし、その魅力を長く享受するためには、塩害、強風、災害といった特有のリスクを十分に理解し、適切な対策を講じることが不可欠です。

今回ご紹介した「塩害対策」「強風対策」「災害への備え」は、トレーラーハウスを安全かつ快適に利用するための重要なポイントです。

エリアノでは、これらの課題に精通した専門家が、お客様のライフスタイルや設置場所に合わせた最適なソリューションをご提案しています。沿岸部でのトレーラーハウス設置をご検討の際は、ぜひ私たちにご相談ください。

お問い合わせ先:info@areano.jp

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